2016年12月22日木曜日

京都巡り、正運寺、中坊進二のお勧めポイント

京都巡りをするなら中坊進二のお勧めは正運寺です。京都市中京区にある正運寺は阪急京都線「大宮」駅下車で徒歩5分ほどの所にある浄土宗鎮西派のお寺で、本尊は阿弥陀仏です。1,600年(慶長5年)加藤清正の重臣である飯田覚兵衛が深誉上人を開山として創建したとされます。この人物は加藤家三傑の一人で槍の使い手としても名を馳せ、日本槍柱七本の一人に数えられています。 1788年天明の大火の時は当時の観音を信仰していた身重の女性が、この寺で無事出産したことから安産時と呼ばれ女性の信仰を集めました。文化財としては中坊進二のお勧めのひとつでもある、江戸時代の東町奉行所の与力だった森孫六の研いだといわれる槍の穂先です。 そして中坊進二が最もお勧めのポイントは、この森孫六と同僚の渡辺金三郎に関わるものです。森は大変活躍した人なのですが、安政の大獄で沢山の人を江戸に送ったことで志士たちから逆恨みされました。そして1862年近江の旅宿「石部宿」で惨殺されたのです。その時の刺客団24名の中には、「人斬り以蔵」で有名な岡田以蔵や長州の久坂玄端などがいたのです。森たちの首は京都の粟田口まで運ばれましたが、梟されました。 この当時の絵師が渡辺金三郎の生首を絵に描いたのが、「渡辺金三郎断首図」(正運寺蔵)として残されました。首は竹に串刺しにされた上に口は紐で縛られ、眼は閉じられています。何でも実際の血糊を顔料に含ませ色付けしたといわれています。結局のところ森以外のお墓の場所は不明となっています。 生々しい歴史の1ページとして日本人なら心に留めておきたい所です。

0 件のコメント:

コメントを投稿