2016年12月30日金曜日

中坊進二と京都。覚勝院、お気に入りのポイント

京都の初冬の風物詩といえば、誰が何と言っても「大根焚き」。 「大根焚き」は別名「大根供養」とも呼ばれ、お釈迦様が菩提樹の下で悟りを開いた日(12月8日)にちなんで行われる仏教行事です。 起源は鎌倉時代に遡り、梵字を書いてお供えした大根を、魔除けとして他の大根と一緒に焚きあげて信者に振る舞ったのが最初と言われています。 昔は丸い聖護院大根の腹に一つずつカラメルで梵字を書いていましたが、年々参拝者が増え、聖護院大根だけでは足りなくなってしまいました。そのため、現在ではどこも長い大根を使っています。 仏教行事なので、大根焚きをやっているお寺は京都にも複数あります。 鳴滝の了徳寺や千本釈迦堂、山宝寺が有名で、最近は延暦寺なんかもやっていますね。 でも、大根焚きの一番乗りは、京都市右京区の大覚寺の塔頭・別格本山の覚勝院(かくしょういん)です。 覚勝院は、真言宗大覚寺派の大本山の大覚寺の塔頭。大覚寺を訪れると、右手のバス停留所の向かい側にあるのですぐわかります。 長い白壁に黒い瓦の載った立派な門。どことなく時代劇に出てくる武家屋敷のような趣のお寺です。 親しみをこめて「聖天さんの大根焚き」「聖天さんの大根供養」と呼ばれる覚勝院の大根焚きは、11月末(旧暦の小雪を挟む2日間)に行われ、楽しみにしている人も多いのです。もちろん中坊進二も。 ご本尊は十一面観音ですが、聖天堂に祀られているのは「聖天さん」と呼ばれる歓喜天。 その聖天さんの好物は、お酒とお団子と大根。 中坊進二も好きな三品です。聖天さんと味の好みが合うなんて光栄。 聖天さんにお供えされ、供養された大根のお下がりを頂くと、人生を歓喜悦楽して暮せる、と言われています。難しい言葉では「心身の毒が消え八福に欲する」と言います。 中坊進二も境内に溢れる信者の方々に混じり、お揚げと共に2日間焚かれ、柚の刻みを載せた優しい味のお大根で深まる秋を味わってきました。

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