2017年1月16日月曜日
中坊進二と京都、立本寺で清らかな気持ちに
京都で桜を見るなら、中坊進二の一推しは京都市上京区にある立本寺(りゅうほんじ)です。
北野天満宮から、南東方向に歩いて10分ほどの近さなのですが、あまり有名ではないため観光客はあまりいません。
しかし、ここ、実は知る人ぞ知る桜の名所なのです。
広大な境内には、何本もの桜の木が植えられています。まさしく「所狭し」という感じ。
満開になると、花で本堂が埋もれてしまうほど。薄紅色にふわふわと広がる花びらが、雲か霞のように見えます。
境内の桜はほとんどがソメイヨシノですが、本堂の前には立派な枝垂桜が植えられています。
大きな枝が地面につきそうなほど垂れ下がり、満開の桜に重そうにしなる様子は優雅そのものです。
満開になっても、訪れるのは中坊進二のような地元民や子供たちばかり。
地元密着型の桜の名所で、ゆったりした空気にすっかり癒されます。
立本寺は日蓮宗本山で、その歴史は複雑です。
元亨元年(1321年)に、京都最初の道場として日像上人が四条大宮に開いた妙顕寺龍華院が応永20年(1413年)に比叡山衆徒に打ち壊され、その後立本寺として再興されたのが始まりです。
その後は何度か場所を移ったり火事にあったりし、18世紀に現在の場所に移ったそうです。
「明治維新までは20以上の塔頭を擁していた」という境内はかなり広く、現在でも4つの塔頭が残っています。
ご本尊は十界曼陀羅。本堂だけでなく、鬼子母神を祀る刹堂や「園林堂」と呼ばれる客殿、鐘楼、山門は京都市指定有形文化財に指定されています。
1850年に造営された枯山水のお庭・龍華庭園は、2011年に修復され、京都市の名勝に指定されています。
境内には石田三成に仕えた島左近のお墓があります。
島左近といえば、戦国時代好きにはお馴染みのキレ者の軍師。「三成に過ぎたるものが2つあり 島の左近と佐和山の城」などと言われたそうです。気の毒。中坊進二なら泣いてしまうかも。
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