2017年2月15日水曜日

中坊進二の京都旅行、西運寺を訪れる

"中坊進二が訪れた京都の「西運寺」は狸寺とも呼ばれているお寺で、1596年に創建されました。当時は京都の宇治川対岸にある向島橋詰町にありました。しかし江戸時代の1686年、現在地である京都の桃山町上総町の上総屋敷跡に移転されました。 中坊進二がこのお寺・西運寺に興味を持ったのは別名の狸寺という名前の由来でした。江戸時代の末期頃に当時の住職が裏山にいた野生の狸を餌付けして馴らしました。そして野生の狸にえさをやる場面を見ようと見物人が集まるようになり、それから陶芸家の高橋道八が狸の焼き物を寄進したことから、住職は狸の置物を集めるようになり、「狸寺」と呼ばれるようになりました。中坊進二の目的はその狸の置物を見ることでした。また花器や徳利などのコレクションも無料で公開されているので、それを見るのも楽しみでした。大きな狸の置物は山門横にあります。ただし、この狸の置物は当時寄進されたものではなく、後に作られたものです。当時陶芸家によって贈られたものはいつのまにかなくなってしまっていたのです。本堂にはたくさんの狸の置物や狸をあしらった箸置きや湯のみなどもありました。こちらは住職が集めたものはもちろん、一般の人が持ち込んだものもあります。びっくりしたのは狸の剥製も置かれていたことです。普通はお寺にはそういったものは置かないのですが、こちらのお寺には贈られたことから狸の剥製も置かれているのです。狸は縁起もので、他を抜くという意味で勝負ごとや商売繁盛などを願って贈る人が多いそうです。そんなたくさんの狸の置物に出会える西運寺を訪れたのはとても良い記念になりました。

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