2017年2月18日土曜日

中坊進二の京都旅行、海住山寺について

"海住山寺は中坊進二の好きな京都のお寺の一つで、是非おすすめしたいスポットの一つです。本寺は聖武天皇の勅により東大寺の良弁僧正が開いた寺です。京都南部に位置する三上山の中腹にあり途中細くて急勾配の道を行きます。山麓から寺まではおおよそ1キロくらいあります。最初の中坊進二のおすすめポイントはきつい山道を上がった境内から眼下に見下ろすことのできる瓶原(みかのはら)一帯の眺望です。「みかのはら」とは百人一首に収められており「みかのはら わきてながるる いずみがわ いつみきとてか こいしかるらん」という藤原兼輔の恋の歌もありますが、740年に恭仁京という都に定められながらも4年という短命に終わったかつての都で、悠久の時に思いを馳せながらかつてこの場所で恋人を想い歌を詠った人の思いを想像するのもなかなか興味深いものです。そしてもう一つ中坊進二のおすすめポイントは何といっても国宝に指定されている五重塔です。巨木に囲まれた中建つ五重塔は鎌倉時代に建てられたもので17.7mとそれほど高くはありませんが、精巧につくられたその寡黙でごまかしのない佇まいは古来の日本らしさを象徴するような印象を残し、木々に囲まれたいかにも山寺というロケーションの中で背筋を伸ばしたいような思いにさせられます。特別公開の時期には内部が公開されています。京都の寺の中には中国文化の影響を受けた極彩色の美しい彫刻などが施された華麗な建造物もありますが、海住山寺はそれとは反対の雰囲気をもつ素晴らしいスポットと言えます。

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