2017年4月25日火曜日

観る人を虜にして止まない「銀閣寺」の魅力

銀閣寺の正式名称は慈照寺銀閣です。所在は京都市左京区で、足利義政の山荘を義政の死後に禅寺としたものです。絢爛豪華な金閣寺に対して、銀閣寺は古びた侘びやさびが特徴的な建物です。書院造りの遺構である東求堂や二層になっている観音殿が主要な建築物で、白砂を盛り上げた回遊式の庭園が建物の前面に広がります。観音殿に銀箔をほどこす予定であったことから銀閣と呼ばれるようになりました。平成6年に古都京都の文化財の一つとして世界文化遺産に登録されています。中坊進二が訪れたのは春の桜の季節でした。近くの哲学の道が花見の名所であることもあって、観光客で大変な混雑でした。中坊進二が見た銀閣は古びた建物よりも、建物をいろいろな角度から眺めることのできる回遊式の庭園に魅力を感じました。建築としての銀閣は木造2階建ての楼閣建築で、柿皮葺き宝形の屋根の頂部に銅製鳳凰が飾られています。1階部分には深い軒が被り、本体屋根とのバランスが良く、みごとなシルエットを見せています。1階部分は濡れ縁の奥に腰板の張られた障子戸が見え、さらに奥に畳の敷き詰められた座敷が配置されています。2階は禅宗様の建築様式で造られ、外壁には桟唐戸と共に花の形の窓が均等な間隔で配置され、外観上の特徴となっています。中坊進二が訪れた日は、ちょうど日が沈む夕暮れでした。観音殿の前面に造られた池には夕刻の太陽が映し出され、観音殿を輝かせていました。銀閣は回遊式の庭園から見る刻々と変化する眺めが見どころです。庭園の遊歩道は高低差があり、高い部分は観音殿と高さを並べるほどになります。中坊進二は下から見上げる銀閣と、上から見下ろす銀閣の姿の違いに感心しました。銀閣の拝観時間は季節により異なります。所定の拝観料が必要で、団体扱いはありません。銀閣の周辺は京都でも特に観光スポットの集まる地域です。哲学に道は桜がきれいで、のんびりと散策するのにうってつけです。南禅寺や法然院も同じ観光エリア内にあります。

0 件のコメント:

コメントを投稿