2017年5月14日日曜日

レトロなトンネルを抜けて南禅寺へ行こう!

"蹴上駅の付近から南禅寺へ向かう場合には、琵琶湖疏水の煉瓦トンネルをくぐる必要がありますが、中坊進二は内部の造形美にも感動したのです。このトンネルは短いものですが、内部の構造は入り口とは明らかに違い、長手の状態で斜めに煉瓦が積まれています。正面の部分は一般的なイギリス積みとなっていますが、ねじったようにも見える内部は、目地の独特な美しさも相まって、素晴らしい魅力を醸し出していました。 トンネル内部の下側には小さなアーチが並び、アーチリングは二重に巻き建てられていました。一方で入り口のアーチリングは四重に巻き建てられ、上部には古めかしい扁額が付けられています。この扁額は四文字の熟語で構成され、中国的な雰囲気もあるのが特徴です。レトロな扁額に加えて、両側にある石垣も見事なもので、京都の伝統的な都市景観と見事に調和していました。これらの煉瓦は明治時代に積まれたようで、当時の職人の技を感じることができました。 ねじりまんぽの中を通過するときには、万華鏡の中にいるかのような気分になり、中坊進二は不思議な印象も受けました。内部は真っ暗になることはなく、わずかな明かりによって煉瓦の構造が分かる形になっています。ねじりまんぽの部分とアーチの境目には、白い色が特徴の笠石が積まれているために、赤煉瓦の美しさも際立つように工夫されています。 京都の街中には、古代の昔の伝統美があると同時に、ねじりまんぽのような近代土木遺産もあるのは素晴らしいことです。中坊進二が京都に訪れる際には、レトロな煉瓦トンネルの造形美を堪能して、季節ごとの風情を感じて楽しんでいます。蹴上にはインクラインなどの遺構が残り、日本の水道の歴史にとって貴重な土木遺産が数多く残されています。ねじりまんぽだけでなく、疎水を通すトンネルの美しさにも魅了されています。単純に水を通すだけの目的で作るのではなく、景観も考えて構築されているのですから、土木好きな中坊進二の興味は尽きることがありません。 "

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